市川市にはまだまだ地域住民でも知らないスポットが数多く存在しています。
そのなかでも代表的なスポットが、今回の記事でご紹介する河原番外地というものです。
ヒマな時間にGoogleマップのストリートビューを使って旅行をするのが好きな筆者。ある日、市川市のくまなく散策していると、こんな場所を見つけました。
江戸川と旧江戸川の分岐点である河川敷の先端に「河原番外地」と書かれているのがわかりますでしょうか。
場所が場所なだけにお店や施設といった建物はなさそうですが、地図を見た限り道が整備されていそう。番外地と聞くとマンガなどの「番外編」をイメージする僕としては、なにやら特別な雰囲気を感じます。
そんなわけで今回は、市川市の河川敷にある河原番外地を調査してきました!
いざ、河川敷のその先へ
やってきたのは、妙典・行徳エリアと市川・本八幡エリアの境目にある河川敷。
2020年3月に架け替え工事を終えた行徳橋からお届けします!
この日は天気が良く、雲ひとつない快晴。鮮やかな空の色が見事にグラデーションを奏でていました。
まずは、妙典エリア側の行徳橋から左手の江戸川水閘門の方へまっすぐ進んでいきます。
下り坂の少し手前で右手にある階段を降り、野球グラウンドを周回するように左の小道へ。
道の両側には雑草が生い茂っています。
周囲にひと気はなく、砂利の音だけが静かに響き渡ります。野生生物がいるのか、しきりに雑草をかき分けるような音も聞こえました。
一本道を進んで行くと、少し開けた場所に到着!
航空写真で見ると青丸の位置です。
コの字になっていますが、実際は雑草で囲まれていてハッキリとは見えません。
川側から見ると、コの字になっている場所はこんな感じ。
船やボートの発着場にしては小さい気もしますし、柵にはネットのようなものがかかっているので、何かを栽培・養殖していたのかもしれません。
江戸川を挟んだ向こうには、市川のシンボルタワー「アイ・リンクタウン展望施設」や本八幡の「グランドターミナルタワー本八幡」が見えます。
なかなかの絶景なので、パノラマ風に見渡しながら撮影してみました。
なんだか秘密基地のような雰囲気があってワクワクします。
とはいえ周りに何もないので、河原番外地の正体が判明するようなヒントは得られませんでした。雑草が伸び放題なので放置されていることは確か。
一体何の目的で作られた場所なのでしょうか。詳しい方がいらっしゃいましたら、情報提供をお待ちしています!
番外地とは「番地がついていない土地」を表す
Googleマップでは「河原番外地」という名前が付いていたあの場所。
そもそも「番外地」とはどのような意味なのか気になったので調べてみました。
番外地(ばんがいち)とは日本の住所の表記のひとつであり、土地公簿で地番のついていない土地を指す。
引用:Wikipediaより
番外地とは、その名の通り地番が付いていない土地を指す言葉。
一般的に建物などがなく、不動産登記されていない道路や河川には番地がつかないこともあるそうです。今回訪れた「河原番外地」も、そのなかの一つといったところでしょうか。
地図上で名前が付いていたので何かあるのかと期待しましたが、何もない場所だからこそ「番外地」と名付けられたんですね。
とはいえ明らかに人工物の柵があったので、過去に何かがあった場所なのは間違いないはず。河原番外地の正体は未だ謎に包まれています。
河原番外地は知る人ぞ知る秘密のスポットだった
河原番外地の柵がなぜ設置されていたのか、そしてどのような目的で使われていたのか。詳細についてはわからずじまいで終わった今回の調査でしたが、戻る途中に釣り竿を持った年配の方とすれ違いました。
もしかすると、市川市民の間では知る人ぞ知る秘密のスポットなのかもしれません。